誰でもできる良い個別銘柄の選び方

投稿日:2018年8月20日 更新日:

どのような人に向けた記事か

個別株に手を出してみようと思ったけれど、どうやって銘柄を選んだらいいのか分からない方が対象です。投資に絶対はないので、この記事に書いてある選び方で成功するとは言い切れませんが、読まないよりは間違いなく失敗の確率を下げることが出来ると自信を持った内容です。

そしてここで扱う銘柄の選び方は、短期間で一攫千金を狙えるものではありません。長期的に安心して保有しつつ利益を上げやすい銘柄の選び方です。

中長期的に安心して保有できる株の見つけ方

株を購入してどこかの企業の株主になるには、事前の情報収集が必須です。投資を行うからには、原則その企業が将来的に今よりも優れた企業(株価)となっていると信じられる状態でなければならないからです。

さて企業の未来を探る方法には大きく2つの方法、ファンダメンタル分析とテクニカル分析があります。企業の事業内容やお金の動きから将来を考えるのがファンダメンタル分析で、株価の値動きの実績から将来を予測するのがテクニカル分析です。

中長期的な株価の予測としてはファンダメンタル分析を推奨します。理由として3年や5年といった年単位の期間で株式を語るには、テクニカル分析が拠り所とする値動き以外の要因が及ぼす影響が大きくなりすぎるためです。

この記事では、一度購入したらそれから何年後になっても売り払う必要のない銘柄を選ぶための企業の絞り方、ファンダメンタル分析で見るべき指標値とその目安を紹介します。

企業を事業内容から絞り込む

一般的な個人が投資すべきなのは上場している銘柄です。ですが株式市場へ上場している銘柄だけでも膨大な数が存在し、それらすべてを分析することは非効率的です。まずはある程度の絞り込みを行うべきです。

自分で理解できる事業か

長い目で保有を考えられる銘柄は、その企業がどのような事業を行っているのかをある程度、投資家自身が理解できていないといけません。何をやっているのか分からない企業の今後を予測することは不可能に近いからです。

そしてその理解できる事業が、これまで安定した実績をあげていることが大事です。もし何らかの問題を抱えて変革を迫られている企業であれば避けることが賢明です。変わる必要がある企業を選ぶよりも、地に足のついた変わる必要のない企業を選ぶことが、より確実な利益を生み出す企業であることに説明は不要でしょう。

何年後も魅力的である事業か

例えば何年後、その企業が競争優位性を保ち続けられる事業を行っているかという観点は重要です。そういった事業とは、自社と他社で明確に区別がつくかどうかと言い換えることが出来ます。

有名な例ではコカ・コーラがあります。言わずと知れた清涼飲料水メーカーですが、コーラという飲み物の社会への浸透は他に代替の利くものではありません。消費者は明確にコーラが飲みたくてコーラを購入するのです。

反対に悪い例としては石油やガスなどのエネルギー類、貴金属や農作物といった商品が挙げられます。これらは競合に対して差別化が難しいです。消費者はその商品自体が欲しいのであって、例えばより安く提供できる企業があればそちらから購入してしまうでしょう。

その会社の商品を購入する理由は何かと想像すると分かりやすいです。もしも金額で買われているのであれば、それは差別化できていないということです。

株価指標・帳簿で絞り込む

事業内容で企業を絞り込めたら、次は株価指標で絞り込みを行うべきです。良い仕事をしていたとしても、その企業の実態として上手く利益を上げられる構造となっていなければ投資先としては適していません。

そしてその構造というのは株価指標で多くが分かります。株価指標を見る際の時間単位は年単位を用います。4半期単位は季節によるブレがあるのが当然なので用いません。

EPS = 1株当たり利益

四季報などの企業の株価指標を掲載しているソースの目立つところには、大抵の場合でEPS(Earnings Per Share)の推移が紹介されています。まずはこれを見て足切りを行うべきでしょう。

EPSが年々増加傾向にあるか、を見てください。それは利益が年々上昇していることを表しています。ブレが大きくあったり下降基調であれば避けるべきです。ただ、そこまでEPSは重視して見る必要はありません。

営業キャッシュフロー

一般的にアナリストはEPSが増加傾向にあるかどうかを重視しています。しかしEPSは実際として誤魔化すことが出来る指標なので、そこに信頼を置くことは間違っています。

そこで、会計として最も誤魔化しにくい営業キャッシュフローの出番です。企業が本業でどれだけ稼ぎ出したかを表した項目であり、営業キャッシュフローが年間ごとに増加している企業を選ぶべきです。

営業キャッシュフローが純利益よりも大きな数字となっていることも重要です。もし純利益よりも営業キャッシュフローが少ない場合、それは無理やりな利益計上が行われています。

営業キャッシュフロー・マージン

営業キャッシュフロー・マージンとは、営業キャッシュフローを売上高で割った数字です。この数字が継続的に高いと競合に対して優位性があると考えられます。

15%以上を安定して維持できていることを目安としてください。そのような企業は莫大なキャッシュを継続的に稼ぎ出しており、長期保有に最適です。儲ける構造が出来ていることを意味しており、そう簡単には崩れません。

ROE = 自己資本利益率(株主資本利益率)

この数字が安定的に高い水準を保っている企業を選びましょう。何年後も魅力的な事業であれば、高い利益率を保ったまま安定して稼ぎ続けてくれるからです。

アメリカにおいてROEの平均は12%であると言われます。なので目安として15%以上を維持している企業を選択するべきです。高ければ高いほど良いです。

購入すべきタイミング

ここまでで挙げた項目を全て満たしている場合、おそらくあなたは良い銘柄を高い確率で見つけていることになるはずです。しかし投資は利益を生まなければ意味がありません。

例え良い銘柄であったとしても、買うタイミングが悪ければそれは利益は出ないので失敗です。株投資は銘柄を見つけてようやくスタート地点、まだまだ購入と売却が残っています。ただ、売却に関しては滅多に行わなくても良いという考えもあります。正しい銘柄を選ぶことが出来ており、その企業が道を間違えない限り安泰だからです。

購入しても良いラインの探り方

基本的に購入するべきタイミングというのは、その企業が一時的な要因で売りたたかれ、あるべき価格よりも安値となっているタイミングです。ただ、それはほとんどの投資家にとって正確に見極めることは難しいです。投資家の数だけ見極め方があるといっても過言ではないです。

その中で1つお勧めしたいと思える方法を紹介します。それが国債利回りに対するリターンの比較です。この方法は無理に底値を探るよりも、程よい価格を見つける手助けとなるはずです。

無理して買い時を焦るよりも程よい値段で購入を

株投資というのは知っての通り、債券投資よりもリスクが高いです。なので株投資をするからには債券投資よりも利回りが良いことが投資をする必須条件です。

直近の平均EPSを国債利回りで割った計算結果よりも、同じ程度かそれよりも安い金額であれば、その銘柄を購入しても良いでしょう。なぜ同じ程度でもよいのでしょうか、その理由を説明します。

ここまで銘柄を絞り込む際に、EPSが増加基調である銘柄となっているはずです。ということは国債利回りと同程度で購入したとしても、翌年にはその銘柄の利回りはEPS成長率の分だけ利回りが向上しているはずです。

国債の利回りは通常それほど大きく変動はしないので、EPSが増加基調にある銘柄を購入していれば、その成長率だけ国債に対して有利だということになります。

ただ昨今では国債の利回りはかなり低下していますので、この計算を行った場合は大抵国債を上回るリターンが期待できると算出できてしまうのが難点です。あくまでもこれは参考の一つにとどめてください。

最後に

私の場合、基本的にここで紹介している原則を適用して売買を判断しています。これらの判断基準は私なりのアレンジが多分に含まれていますが、源流となっている基本思想はアメリカの著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏が実践していた方法です。

この投資戦略は決してバブル的な銘柄で目にするような莫大な利益を上げることには向いていませんが、数ある方法の中でも堅実さを重視した方法だと思います。

より詳しくウォーレン・バフェット氏の考えを知りたい方は、下記の書籍をお勧めします。今でもたまに読み返す、シンプルながら重要な知見が含まれています。

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