映画『Bird Box』が面白い人、面白くない人

2019年1月3日

Netflix新作Bird Box

Netflixのオリジナル映画として2018年末から公開された『Bird Box』。この映画をお勧めできるかどうか、ネタバレを避けつつ簡単に考えをまとめてみます。視聴判断の参考になればうれしいです。

思いがけず子どもを身ごもったアーチストのマロリー(サンドラ・ブロック)は、ある日突然訪れた世界の終焉と人類滅亡の危機に直面する。謎の異変の中で次々に死に至る人々、そして生き残るためにできることは決して“それ”を見ないこと。幼い命を守るため、葛藤と恐怖の中でマロリーは“目隠し”をしての決死の逃避行を決意。

Netflix Japan
予告編

オススメできる人、できない人

私が思うに映画を見て自分の中で評価するにあたり、2種類の考え方というか系統があると思います。今から述べる系統の片方の人にはハマる映画だと思うし、そうでない人からはよくない評価となる映画だと思います。

1つの系統は「世界観としての物語の整合性を求める人」です。このタイプは例えば敵の組織と主人公の組織がいて、登場人物たちが行動した結果、状況がどう変わったのか納得感が得られることを求める人です。用意された状況に対する因果関係などにある程度の説明を求めると言い換えられるでしょうか。

もう1つの系統は「主人公の内面への共感を求める人」です。このタイプは主人公たちに何が起こりどうなったのかよりも、その過程で主人公らが得た体験や変革を味わう人です。多少の謎が残っても気にしないと言ったら乱暴すぎるでしょうか。

Bird Boxをお勧めできるのは間違いなく後者の人です。作品世界に満ちる謎がどのようなものか気になるという人には、喉に魚の骨が引っかかるような後味となる作品です。

聖書のような救済を描く作品

本作では見てしまうと死に至る”何か”が登場し、それに対して主人公らは必死に生き抜く道を探すという基本的なストーリーが掲示されています。しかし”何か”の正体を考えたり、人類の行く末を考察することに本作はあまり興味を示していないようです。

日本人的な視点から比較して宗教がより宗教らしい存在として生活に結びついている海外の作品でよくあることですが、本作もキリスト教的な何らかの宗教的な思想に強く基づいた作品に感じました。

見えぬ恐怖による世界の終焉という局面で、幼い命という未来を守り繋ぐ。その中で主人公が見出すもの。そこを描き出すことにBird Boxはフォーカスしています。

そのような人の内面や、死生観、救済の物語を求めている人にオススメしたい作品だと思います。私は前述した系統で言うと前者なので、ちょっといまいちでした。

おまけ:ファン活動でNetflixが注意

Bird Boxは世界中で大ヒットしているようで、Netflixがうれしい悲鳴を上げているようです。ただしその内容は切実です。

Bird Boxは予告編でも広く知られている通り、見たら死んでしまう”何か”がいる世界で生き抜かねばならない作品です。そこで世界中のファンたちが目隠しをしながら何かをする「Bird Box Challenge」が流行しているそうです。

このためNetflixは公式Twitterにて、ファンたちの作品への愛に感謝するとともに危ないことはやめるようにと注意喚起をしています。