高いアルコール度数のお酒が若者に人気と判明

飲まないはずの若者から支持を受ける酒

「最近の若者はお酒を飲まない」とは日本でもアメリカでも近頃言われていることです。特にアメリカではミレニアル世代は健康志向でカロリーやアルコールの消費を避けたがるという言説があります。

実際にアメリカでは2017年に0.7%、2018年に0.8%と消費量が連続して減少しています。私自身や知人もあまりお酒を飲む習慣がなく、理由を健康志向に求める言説にうなずいていました。しかしどうやらその言説には誤りがあったようです。

ニールセンの調査によれば、アルコール度数が6%を超えるアルコール入り炭酸飲料(アルコポップ)の販売量が増加し人気を集め始めているようです。アルコール度数が6%未満のアルコポップやビールは同時期に減少しています。

高いアルコール度数の飲み物を飲みたくなることもあり、そんな時にはカロリーを気にしない消費者も存在する。

カルロス・ブリトー – ウォール・ストリート・ジャーナル報道より

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道では、この牽引役となっているのがお酒を飲まないはずのミレニアル世代だそうです。アンハイザー・ブッシュ・インベブ(BUD)のCEOは「健康がすべての消費者のトレンドではない」と伝えています。

相反する消費者の動きに妙味

イギリスの酒類大手ディアジオ(DEO)やモルソンクアーズ・ブリューイング(TAP)でも、同じくミレニアル世代からの人気を認識しているようです。

この結果は健康志向の若者とそうでない若者の分断を示すのではなく、同一の消費者が健康を志向しながらも時には正反対の行動をとったりしているとのこと。高カロリーなアルコール飲料を飲むこともあれば健康ドリンクを飲んだり、サラダを多めに食べたりといった食生活が例に挙げられています。

日本でもアルコール度数を高めたストロングゼロが若者に流行したことで、少し類似性を感じるかもしれませんね。アルコポップはアメリカで1990年台に市民権を獲得して以降、アメリカで年間2.5%の成長を続け市場規模は2018年には倍増しているとのことです。

ディアジオ(DEO)の株価