レイセオンが指向性エネルギー兵器でドローン撃墜成功、空軍向けデモ

単体と群れの両パターンに対応

レイセオンはアメリカ空軍向けに行ったデモを成功させたと報告しています。

レイセオンが行ったデモは高エネルギーレーザー(HEL)および高出力マイクロ波(HPM)を用いた複数のドローンの撃墜で、単独飛行中のものと群れで飛行中の両方に対して行われました。

ニューメキシコ州のホワイトサンズ・ミサイル実験場で行われたこのデモでは、システムの訓練を1日行った空軍兵士が操作を担当しました。Military.comのレポートによれば標的としたドローンはDJI PHANTOM 4の他数種類。システムの操作はXbox風コントローラーを通じて行うとのこと。

HELによる迎撃シナリオ映像

システム別の用途

レイセオンの説明によればHELはターゲッティングシステムと併用し、不可視光線を用いてドローンの検出と識別や追跡を行います。これはポラリス社の全地形万能車MRZRのような、小型の軍用車両に搭載することが可能です。

HPMはマイクロ波エネルギーを照射することでドローンの誘導システムを即座に破壊し、強制的な着陸もしくは撃墜が可能です。レイセオンは安定的な電源のもとで事実上無制限の防衛が可能としています。

HELとHPMの両システムは併用することでシナジーを発揮します。つまり単独の標的にはHELが対応し、HPMが面制圧を担当することで敵性ドローンの効率的な撃墜を行います。

アメリカ空軍が募集する指向性エネルギー兵器のデモでは、レイセオンが唯一のテスト参加企業でした。

今後、対ドローン技術は民間と軍用を問わず需要が高まることが予想されています。レーザー兵器Thorで知られるイスラエルのラファエル社は今回のデモにこそ参加していませんが、9月に空軍との実証試験を予定しています。


記事中で触れているレイセオン社の銘柄紹介です。パトリオットミサイルなどで知られる企業です。

同じくアメリカ軍を支える軍需企業ゼネラル・ミサイル社の銘柄紹介です。2社しか存在しない原子力潜水艦の造船技術や、軍用車両などを手がけています。