いつか読み返したくなるセリフのまとめ

2019年5月22日

読後、いつまでも心に残っている言葉たち

私は小説や漫画が好きです。そういった物語の中には、時折いつまでも心に残るような印象的な言葉が登場します。そういった言葉を思い出したり見返すだけで、ありありとその作品を見ていたときの感情や記憶が蘇ります。

この記事は私が私のために、そういった記憶に残し続けているセリフをまとめています。

作中のセリフであるため、当然未読者にとってはネタバレになりえます。作品ごとに見出しを用いているため、閲覧の際にはネタバレの回避に用いてください。

また感性が合いそうだと感じてくれた方は、同じようなオススメの作品があればぜひ紹介してほしいです。

やがて君になる

「好き」って暴力的な言葉だ

「こういうあなたが好き」って「こうじゃなくなったら好きじゃなくなる」ってことでしょ?

「好き」は束縛する言葉

だから「好き」を持たない君が世界で一番優しく見えた

やがて君になる 第十話「言葉で閉じ込めて」

恋する寄生虫

「……ねえ、高坂さんは、こんな風に考えたことはない?」

――自分には、一生、伴侶と呼べる相手ができないんじゃないか。

――自分はこのまま、誰と愛し合うこともなく死んでいくんじゃないか。

――自分が死んだとき、、涙を流してくれる人間は一人もいないんじゃないか。

「私はフタゴムシじゃないから、ときどき、眠りにつく前にそんなことを考えちゃうんだ」

恋する寄生虫 第4章「This Wormy World」

ずっと、そうだった。生きるのが、恐ろしくて堪らないのだ。何かを持っていなければ、自分には一生それが手に入らないのではないかと恐ろしくなった。何かを持っていれば、いずれ自分はそれを失ってしまうのではないかと恐ろしくなった。

もっとも恐ろしいのは、一生誰も愛さず、また誰にも愛されないことだった。そんな人生を送るくらいだったら、さっさと死んでしまったほうがましだと思っていた。しかし、人を愛し愛されることを覚えた私は、今度はそれを失うことを何より恐れている。こんな恐怖に怯え続けるくらいだったら、さっさと死んでしまったほうがましだと思っている。

死への傾性。自己崩壊プログラム。結局、どう転んでも行き着く先は同じだった。幸福と不幸は表裏一体で、取りわけ私のような臆病者からすればほとんど同義だ。一切が、死に身を委ねる論拠となる。それが私という人間なのだ。

だったらせめて、コインが表を向いているうちにすべてを終わらせてしまいたい。時宜を得た死に勝るものは何もない。私はもう、悲しんだり喜んだりすることにほとほと疲れ果ててしまった。

そんなわけで、私は近いうちにこの生命に終止符を打つだろう。そうすれば、私という人間の歴史は、そこで幕を閉じる。二度と上書きされることはない。これ以上はない、完璧な勝ち逃げだ。

恋する寄生虫 第9章 「恋する寄生虫」

嘘つき戦姫、迷宮をゆく

たった一人でも信じて見つめてくれるのなら、自分はきっと意地っ張りの見栄っ張りな自分を貫き通して生きていける。虚勢も張れば強さになると、この世に示してやれる。嘘も真実にしてやれると世界に認めさせてやれる。

嘘つき戦姫、迷宮をゆく 1 第三章「銀光」

SLAVE†MONEY

「別に皮肉を言っている訳じゃない、俺の本心だ。誰もが平等に扱われるから素晴らしいんじゃない。誰もが這い上がり強者になれる可能性があるからこそ平等で素晴らしいんだ。今のこの国は、かつてとは違い、きちんとそういう空気が充満している。与えられることが当然だと勝手に思い込み、それを取り上げられただけで大騒ぎするような冗談みたいな価値観が蔓延する国でもない。強者は弱者を徹底的に見下し、弱者は黙って強者に従う。俺たちがこれまで潰してきた奴等のように、暴力によって脅し、虐げられることを強制されてじゃない。それが当然だと誰もが理解し、結果そうなっている」

SLAVE†MONEY SCENCE5「男が語る過去の己とそれほど変わらぬ今の自分」

はじらいサキュバスがドヤ顔かわいい。

「……俺はお前のイラストが好きだ。でも、お前自身はどうでもいい。極端な話、お前がバラバラになって利き腕だけの姿になったとしても、その腕がイラストさえ描いてくれていればそれでいい」

はじらいサキュバスがドヤ顔かわいい。 〜ふふん、私は今日からあなたの恋人ですから……! 第1章「女嫌いの二次崇拝者と、男性恐怖症のサキュバス」

幼女戦記

皮肉屋の辞書にも言うではないか。

愛国者とは、征服者と政治家の餌食。

愛国心とは、悪党の最初のよりどころ、と。

幼女戦記 6 NIL ADMIRARI 第二章「矛盾」

平和とは 、恐怖の終焉でなければならないのだ 。

幼女戦記 7 Ut sementem feceris, ita metes 第四章「鉄槌作戦」

なんで生きてるかわからない人

何かやりたいと思いつつも

ただ時間を浪費している

少しずつ真っ暗な未来に進んでいるとわかっているのに放置している

何やってるんだろ私

なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳 第1話「私はシャンプーになりたい」

今日 何やった?

仕事して ご飯食べて 風呂入って テレビ見た 昨日と同じ

そしてたぶん明日も同じ… いつまでこんな生活繰り返すんだろう

誰か私に生きる理由を与えてほしい

このつらさに気づいてほしい

そういうことばかり考えてしまう

そんな都合のいいことありえないって気づいているのに

なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳 第2話「永遠のゼロ思考」

お風呂で1日を振り返ってたらふと考えちゃったんです

私 何やってるんだろって

なんで今生きてるんだろって

やりたい仕事はまだ見つかってないのに

今の生活を続けるのは全然苦じゃない

でもそのまま ふわふわ1年5年10年と経過した時

間違いなくそこには今の私より優れている部分が何もない…ただ劣化した私がいる

そう考えるとすごく怖くなっちゃって

何かやらなきゃって思ったんです

なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳 第13話「ぼーっと・アイデンティティ」

賭博師は祈らない

私は生きてきたが、生きてきただけだった。その果てに何も残らず、私の足跡は年月がただ降り積もって消えてしまうのだと今になって気づいて、そう、だから、怖くなったんだ

賭博師は祈らない 二章「人は生きて死んで寂しくなる」

『正しい手順を踏む手間を惜しむな。そういった手順にかかる時間と労力は、即ち自身の正当性の担保だ』

賭博師は祈らない 2 序章「手順と時間」

人の命は軽いが、人を殺したという罪は重いぞ。

賭博師は祈らない 2 三章「高慢と偏見」