ロールスロイスがレーザー兵器用の電源供給システムを発表

レーザー兵器用の電源供給システム

ロールスロイス社の技術部門LibertyWorksが、レーザー兵器用の電源供給システムを発表しました。

Defense Newsによればこのシステムは100KW級のレーザー兵器に電力を供給可能な電力及び熱管理システムとなっており、同社のAlison Model 250エンジンを搭載しています。このエンジンはOH-58 カイオワやMH-6 リトルバードなど小型ヘリコプターに使用される著名なエンジンです。

システムは300KWの電力を供給可能で、200KWまでの熱管理が行えるとLibertyWorksのCEOであるマーク・ウィルソン氏は説明しています。

エンジン以外にもバッテリーを搭載したハイブリッド型のシステムであるためエンジンを常に可動させる必要がなく、初動をバッテリーで対応し連続稼働をエンジンで引き継ぐ運用思想とのこと。バッテリーはエンジンか同時に充電されるそうです。

米軍のストライカー装甲車

このシステムは運用するレーザー兵器の規模に合わせてスケールするため、レーザー兵器を搭載する戦闘車両に搭載可能なサイズから、ゆくゆくはパッケージ拡張によりトラック/船舶/航空機に対応していくことを目指しているといいます。

間もなくこのシステムはテスト段階に移行する予定で、5月末から6月にかけてロッキード・マーティン社のレーザー兵器システムで実地テストを準備中です。

現在ロッキード・マーティンやレイセオンは、米軍向けに中型先頭車両に搭載可能な指向性エネルギー兵器の開発競争を行っており、ロールスロイスはこの勝者に対するシステムの統合を目指しているようです。


直近でレイセオン社の指向性エネルギー兵器を記事化していたため、その基盤を支えるシステム側の紹介を今回は行ってみました。

恥ずかしながらロールスロイス社が軍事系の事業を手がけていることを知りませんでした。高級車メーカーとしてのロールスロイスと、エンジンなどの分野を手がけるロールスロイスに分かれていたのですね。