【NOC】銘柄分析:ノースロップ・グラマンは無人偵察機など強い

2020年1月8日

軍用機やドローンなど軍需で強い

ノースロップ・グラマン(NOC)は、アメリカの軍需企業です。ステルス戦略爆撃機や無人偵察機、サイバー防衛など国家安全保障の領域で重要な地位にある企業です。

2018年には宇宙領域での防衛システムを買収するなど、国防に関する多角化を進めています。

セグメントと顧客タイプ

セグメント別の営業利益

NOCは4つの事業セクターを定義しています。それぞれのどの内容がセグメントに割り振られているかは不明でしたが、事業セクターの概要は以下となっています。

  • Aeronautics Systems:ドローンを含む有人/無人の航空システムの製造やシステム開発
  • Defense Systems:航空機の維持と近代化改修、訓練、統合戦闘指揮システムなどミッションクリティカルな分野を提供
  • Mission Systems:ドメインをまたがる軍事行動、情報機関向けのサイバーセキュリティ
  • Space Systems:宇宙空間への衛星打ち上げ、NASAなどとの提携

顧客タイプ別の売上

企業データ

ティッカーNOC
企業名Northrop Grumman Corp
ノースロップ・グラマン
上場NYSE
時価総額約632憶ドル
予想PER16.31倍
PSR1.93倍
予想配当利回り1.41%

過去10年の業績グラフ

業績

売上高と純利益はこの数年で横ばいが続いています。2018年にOrbital ATKの買収を完了させており、そのことが売上高の増加に寄与していると思われます。

粗利益率と営業利益率はあまり高くなく、横ばいが続いています。売上原価も販管費も同じく横ばいが続いているため、今後のかじ取りに期待したいところです。

キャッシュフロー

売上に対する営業CFの額が小さいため動きが見えづらかったですが、キャッシュフロー単体で見てみればトレンドとして営業CFは増加傾向にありました。防衛産業であるためブレが生じています。

営業CFマージンを15%以上で維持している企業は儲かる構造が出来上がっている企業とされています。NOCはまだその域には達していませんが、順調に右肩上がりを続けているため利益を生み出す構造への変化が機能していると考えられます。

配当

配当は増配傾向にあります。フリーCF配当性向からみても4割を上回ることなく保たれていることから、持続可能な水準の配当が行われていると考えてよいと思います。

EPSと発行株式数

発行株式数は漸減しEPSは綺麗な右肩上がり、言うことなしです。

ROEとROAとROIC

ROEは株主資本に対する利益率、ROAは総資産に対する利益率、ROICは投下資本利益率を表しています。それぞれ素晴らしい企業としての目安は10%以上と言われていますが、重要なのはその数値を一貫して保てていることです。

ROICが一貫して高い水準を維持できているため、効率のいい経営が行えていると感じます。

財政の健全性

売掛金回転日数が大幅な上昇をしていなければ、無理に業績の数字を作っている可能性は薄れます。負債比率は0.8以下であることが望ましいです。

NOCは負債比率が近年目安である0.8を超えています。収益力の高い企業は資金の回転効率が良いため、負債比率が目安を超えているケースが多々あります。NOCがそれに該当するかどうかは判断が分かれるところでしょうか。

直近のバランスシート

固定資産に対して純資産と固定負債でまかなえているため、バランスシートを見ただけで危惧するような点はあまりないように思います。ただ、売掛金の比率が近年増加傾向にあるため、その点にだけ少し注視をした方がいいかなぁという予感がしています。