【LOGI】銘柄分析:ロジクールはPC向け周辺機器で地位を築く企業

2020年1月16日

PCゲーマーなら誰もが知るメーカー

ロジクール(LOGI)はコンピューター周辺機器メーカーです。日本ではロジクールの名前を冠したブランドですが、海外ではロジテックとして知られています。一般向けからゲーミング用などのブランドを展開しています。

1981年にスイスで設立された企業であり、アメリカやヨーロッパ、中東にアフリカにアジアと世界中でビジネスを行っています。スイス企業であるためスイスの証券取引所(SIX)に上場しており、そこでのティッカーはLOGNです。NASDAQへはADRということになります。

2017年にはプロゲーマーやマニア向けのゲーミングアクセサリーブランド「ASTRO」を買収し、2018年にはミュージシャンやストリーミング配信などで愛用者の多いオーディオブランド「Blue Microphones」を買収しています。

ゲームやビデオ視聴、音楽、スマートホームといった市場が広がることで事業領域が拡大していく立ち位置の企業と言えます。

地域別の売上比率

デバイス別の売上比率

Pointing DevicesはPCやMac向けのマウス、トラックボールやタッチパッドなどが該当します。ワイヤレスマウスとプレゼンテーション向けのデバイスが直近での成長を後押ししています。

Keyboards & Combosはキーボードやマウスとのコンボ製品が該当します。ポインティングデバイスと同じくワイヤレス製品が牽引しています。

PC Webcamsは消費者向けのPC用カメラが該当します。

Tablet & Otherはタブレットおよびスマートフォン向けのアクセサリが該当します。

Video Collaborationはビデオ会議用の製品が該当します。

Mobile SpeakersとAudio & Wearablesはそれぞれ音楽市場向けの製品が該当します。

Gamingはゲーミング用〇〇とされる製品が該当します。直近で毎年大きく成長しているカテゴリです。

企業データ

ティッカーLOGI
企業名Logitech International SA
ロジクール
上場NASDAQ(ADR)
時価総額約78.5億ドル
予想PER20.24倍
PSR2.78倍
予想配当利回り1.58%

※2020/01/16時点のデータ via Morningstar

株価の推移

過去10年の業績

売上と営業利益

2013年前後では業績に落ち込みが見られますが、近年は売上と純利益は増加傾向にあります。2013年には純利益が赤字となっていますが、のれんの大きな減損処理とリストラ費用が影響しています。このため同年の営業利益を見た場合は例年とさほど変わらずの動きでした。

粗利益は40%以上を安定して維持していると競争優位性を持つ可能性が高いといわれています。LOGIは粗利益率が増加傾向ですが、まだそれほどの水準ではないようです。プロ向け仕様など高価格高品質な製品の投入に熱心だと感じるので、近年の増加はその部分が寄与しているのでしょうか。

販管費と研究開発費は金額自体は増加していますが、売上に対する比率は低下していることが粗利益率の改善に繋がっているようです。

キャッシュフロー

いずれの項目も安定しているとは言い難いです。しかし2013年に最悪期を脱し立て直しを図りつつあるという雰囲気にも見て取れるでしょうか。

営業CFが右肩上がりであることが長期投資をする上では望ましいです。その観点でLOGIは大局的に右肩上がりを始めたとみるか、一時的なものにすぎないとみるか判断が分かれるところです。

営業CFマージンは15%以上を安定して維持していることが儲かる構造が出来上がっている企業とされています。LOGIは数値自体届いておらず安定もしていないため、まだその域ではないように思います。

配当

フリーCF配当性向は30%台と負荷が少ない水準です。まだまだ増配しながら配当を継続する余力があると考えられます。

EPSと発行株式数

発行株式数はさほどの変化がありませんが、EPSは近年で着実と上昇をしています。

ROEとROAとROIC

ROEは株主資本に対する利益率、ROAは総資産に対する利益率、ROICは投下資本利益率を表しています。それぞれ素晴らしい企業としての目安は10%以上と言われていますが、重要なのはその数値を一貫して保てていることです。

LOGIはROICとROEが良い水準に達しています。それが今後も維持できるかどうか注目したいですね。

財政の健全性

売掛金回転日数は大幅な上昇をしていた場合、決算に合わせて無理をしている可能性があります。LOGIは2018年から2019年にかけて大きく上昇したように見えますが、2010年の水準に戻っただけとも言えます。これが落ち着くのであれば良いですが、上昇を始めるようだと注意したいと思います。

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