企業型DCで提供される運用商品に不満

開示された運用商品の内訳

私が勤めている会社では昨年から企業型確定拠出年金(DC)が導入されました。

現在の政令上、企業が提供できる運用商品の上限は35本となっています。多くの企業では今後の拡張性などを踏まえて上限いっぱいをはじめから導入するのではなく、ある程度絞った商品数とすることが通例のようです。

私が勤めている会社の現在の運用商品数は28本でした。以下がその内訳です。DCを導入するにあたり企業が相談する銀行によって変わるでしょうが、三菱UFJグループに相談した場合は似たようなラインナップになると思われます。

カテゴリー商品名信託報酬
バランス三菱UFJプライムバランス(安定型)(確定拠出年金)0.242%
バランス三菱UFJプライムバランス(安定成長型)(確定拠出年金)0.253%
バランス三菱UFJプライムバランス(成長型)(確定拠出年金)0.264%
バランス三菱UFJプライムバランス(8資産)(確定拠出年金)0.352%
バランス三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2030(DC)0.374%
バランス三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2035(DC)0.396%
バランス三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2040(DC)0.396%
バランス三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2045(DC)0.396%
バランス三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2050(DC)0.396%
バランス三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2055(DC)0.396%
バランス三菱UFJターゲット・イヤー・ファンド2060(DC)0.396%
バランス大和住銀DC年金設計ファンド300.99%
バランス大和住銀DC年金設計ファンド501.21%
バランス大和住銀DC年金設計ファンド701.43%
国内債券三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)0.132%
国内株式One DC国内株式インデックスファンド0.154%
国内株式DC アクティブ バリュー オープン1.133%
国内株式年金積立 Jグロース0.902%
外国債券三井住友・DC外国債券インデックスファンド0.231%
外国債券三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド0.374%
外国株式三菱UFJ DC海外株式インデックスファンド0.231%
外国株式大和住銀DC海外株式アクティブファンド1.782%
外国株式朝日Nvestグローバルバリュー株オープン1.98%
外国株式三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド0.374%
国内リート野村J-REITファンド(確定拠出年金向け)1.045%
外国リート三菱UFJ<DC>先進国REITインデックスファンド0.583%
定期預金三菱UFJ銀行確定拠出年金専用1年定期預金
生命保険ニッセイ利率保証年金(5年保証/日々設定)

導入の際に開かれる説明会では、銀行担当者から一応のおすすめというか無難な選択肢が掲示されました。掲示されたのは表で一番上に掲載している「三菱UFJプライムバランス(安定型)(確定拠出年金)」でした。

不満:バランス型の商品が多すぎる

運用商品数が上限いっぱいでないことから拡張は可能ですが、大勢社員がいる中で一社員の意見で運用商品に変化を求めることが現実味が薄いです。

なので現状の枠の中での評価を行ってみると、まずラインナップ中のカテゴリーの偏りに不満があります。28枠中14枠がバランス型と半数を占めています。

バランス型の商品とはどういうものかと説明すると、簡単に言えば自動リバランスを行い株式や債券などの比率を保ってくれる商品です。一大勢力となっている「ターゲット・イヤー・ファンド」とは、指定した年までの資産形成を前提に最適とされる資産配分を自動でリバランスしてくれる商品となっています。

確かにバランス型の商品は自動でリバランスを行ってくれることから、資産運用に疎かったり面倒くさがりな人でも放置したままでリスク配分が保たれるメリットがあります。

しかしリバランスは手動でも行えますし、年に1度もしくはそれ以下の頻度であっても自身の資産に関わるリスク見直しを怠るような人であれば、初めからもっと安全資産の比率を高めるべきではないでしょうか。対して利回りとリスクに差のない資産種別のバランス比率を変えただけの商品が大量に必要とは思えません。

代わり映えのしないバランス型商品に圧迫されて、個別のカテゴリー資産の選択肢がほとんどなくなってしまう事が残念でなりません。

私の運用商品の構成

まず下記が全体の選択肢です。

  • バランス型:14本
  • 債券:2本
    • 国内債券(パッシブ):1本
    • 外国債券(パッシブ):2本
  • 国内株式:3本
    • 国内株式(パッシブ):1本
    • 国内株式(アクティブ):2本
  • 外国株式:4本
    • 外国株式(パッシブ):2本
    • 外国株式(アクティブ):2本
  • リート:2本
    • 国内リート(アクティブ):1本
    • 外国リート(パッシブ):1本
  • 元本確保:2本

私の場合、債権と国内株式は選択肢から除外して考えているため実質の選択肢はこの時点で5本です。加えて長期的な投資となるDCであれば信託報酬を考えてパッシブ運用のみを対象としたいので、さらに絞られて3本になります。

  • 三菱UFJ DC海外株式インデックスファンド
  • 三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド
  • 三菱UFJ<DC>先進国REITインデックスファンド

この選択肢では例えば北米のみ、欧州のみといった地域の選び方はできません。トラッキング対象となっている指数も選考することができません

上記の例では先進国への投資はMSCIコクサイインデックスしか選べません。アメリカのみを対象としてS&P 500指数に長期投資するなどはできません。新興国も同様で、自身の考え方とは異なる投資先が多分に含まれてしまいます。

結局、運用商品は下記で申し込みを行いました。幸い投資環境も良いため記事執筆時点で14%近くの利回りとなっていますが、妥協の産物でありストレスフルな運用となっています。

商品名割合
三菱UFJ DC海外株式インデックスファンド90%
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド5%
三菱UFJ<DC>先進国REITインデックスファンド5%