【LMT】銘柄分析:ロッキード・マーティン

LMTは世界一の規模を誇る軍事企業

ロッキード・マーティン(LMT)は世界的な防衛と航空宇宙の企業です。先端技術システム、製品の設計開発から保守までを手掛けています。

その性質からLMTの主な顧客はアメリカ政府機関となっており、その他の国や民間を対象とした事業も存在しますが割合は低いです。

国防、つまり軍事に関する分野を取り扱っているため、LMTは常に複雑化を極める国家間の安全保障の情勢変化と政治的な要請の影響を強く受ける立場となっています。

LMTは軍需産業は強い影響力を持った企業として知られており、軍事専門誌ディフェンスニュースが年1回発行している売上高ランキングでは、2000年以降常に世界一位に君臨し続けています。また同ランキングではトップ10の内5つがアメリカ企業で占められており、同国の軍需産業の規模が圧倒的であることが分かります。

事業セクション

LMTは4つの事業セクションを展開しています。

Aeronautics

航空事業セグメントであり、アメリカ空軍とアメリカ海軍を中心とした各国政府機関を顧客としています。2019年度ではアメリカ政府が62%、アメリカ国外が37%、アメリカ国内の商用とその他が1%の割合でした。

戦闘機やドローンなど軍用機の研究開発、製造と保守を行っています。

主要な製品として第5世代ステルス戦闘機のF-35 ライトニング II、輸送機のC-130 ハーキュリーズなどが存在します。特にF-35 ライトニング IIの存在感は大きく、連結売上高の27%(セグメント内売上高の69%)に寄与しています。

Missiles and Fire Control

ミサイルと火器管制事業セグメントであり、アメリカ陸軍を主要な顧客としています。

ミサイル防衛システム、戦術ミサイル、空対地ミサイル、それらの運用システム、物流や火器管制システムを手掛けています。

主要な製品として日本でも知られるPAC-3やTHAADといったミサイル防衛システム、空対地ミサイルのヘルファイア、固定翼機向けの照準システム(SNIPER)、赤外線捜索追尾システム(IRST21)があります。

Rotary and Mission Systems

ローター駆動と関連ミッションシステム事業セグメントであり、アメリカ海軍とアメリカ陸軍を主要な顧客としています。

軍用と商用ヘリコプター、船舶と潜水艦の戦闘システム、海上と陸上の防衛システム、レーダーシステム、訓練サービスなどを手掛けており、サイバーセキュリティ分野も本セグメントに属しています。

主要な製品としてUH-60 ブラックホーク、SH-60 シーホーク、イージス戦闘システムが知られています。

Space

人工衛星、宇宙輸送システム、攻撃/防衛システムの設計開発や製造を手掛けています。

イギリスの核抑止力プログラム、核弾頭を装備可能な艦隊弾道ミサイルのトライデント、宇宙配備赤外線システム、スペースシャトルの代替として開発が進む宇宙船のオリオンなどで知られます。

企業データ

ティッカーLMT
企業名Lockheed Martin Corp
ロッキード・マーティン
上場NYSE
時価総額約1,071.2億ドル
予想PER15.87倍
PSR1.76倍
予想配当利回り2.52%
※2020/04/23時点のデータ via Morningstar

株価の推移

過去10年の業績

売上と営業利益

いずれの項目も右肩上がりであることが望ましいです。LMTは売上高と営業利益率が右肩上がりであり、長期投資に向けて好ましい成長が続いています。

粗利益率は20%を下回る場合、厳しい競争環境にあると言われます。LMTの場合は軍需産業という特殊性のため、様々な制約が課せられた結果の数字と見ることができます。

キャッシュフロー

LMTのキャッシュフローは、その時々の政情に大きく業績が左右される性質のため安定しているとは言い難いです。

営業CFマージンが15%以上であれば大きく稼ぐ仕組みができていると言われますが、前述したように特殊な産業であることも影響し実現はしていません。

配当と配当性向

増配傾向が続いています。

配当性向もフリーCFの観点から見るとブレのある年度も存在しますが、平均的には50%以下を保つ年度が多く、持続可能性がある程度維持されていると考えられます。

EPSと発行株式数

ROEとROAとROIC

それぞれ資金効率の良さを表している指標です。目安としてROEは12%、ROAは10%、ROICは10%以上を安定していると非常に稼ぐ力のある企業だと考えています。

ROAとROICが優等生ですね。ROEに関して要因はわかりませんが異常値となっているようです。

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