9つのテストから銘柄を分析する「Fスコア」を算出してみた

ピオトロスキー氏が提唱する「Fスコア」というスクリーニング手法をご存じでしょうか?ファンダメンタルズ分析に分類される手法で、本質的に強い企業を見つけることができるとされています。

2000年頃に発表された手法なのですが、2020年になって遠い私の大地に伝搬してきたので試してみたいと思います。

ちなみにこれまでの私自身の分析手法ですが、決算数値をグラフに変換してうんうんと唸るという手法です。

Fスコアの概要

収益性、資本構造、運用効率の3つの領域に対して合計9つのテストを行います。

それぞれのテストでは合格すれば1ptが与えられ、合計8pt以上を獲得できた企業が強い企業と判定されます。

すべてのテストは財務諸表の数値を用いて行うことが可能です。

今回のテスト対象銘柄はGD

私が大好きな企業である「ゼネラル・ダイナミクス(GD)」を対象にFスコアを算出してみたいと思います。

財務諸表は2019年度のForm 10-Kを使用します。

当初はMorningstarで公開されているものだけで済まそうと考えたのですが、一部テストで使用する項目が不足していたので併用しています。

Fスコアの計算開始

収益性 – 最大4pt

Return on Assets – ROA

ROAが正の値であれば合格です。

GDの2019年度のROAは7.39%のため合格です。

営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローが正の値であれば合格です。

GDの2019年度の営業キャッシュフローは2,981Milドルのため合格です。

Return on Assetsの変化方向

ROAが前年度に対して向上していれば合格です。

GDの2018年度のROAは8.32%に対して、2019年度は7.39%であるため不合格です。

発生主義

営業キャッシュフローが、特別損益前の当期純利益を上回っていれば合格です。

営業キャッシュフローが経常利益を上回っているかどうかと解釈しました。この項目は紹介者によって算出方法が異なっているので自信がないです。海外Wikipediaでは営業キャッシュフロー / 総資産の値がROAを上回っているかどうかと記載されていました。

GDの営業キャッシュフローは2,981Milドルに対して、3,484Milドルのため不合格です。

海外Wikipedia版の計算を行ってみると、6.10%に対してROAは7.39%であるためいずれにせよ不合格です。

資本構造 – 最大3pt

レバレッジの変化方向

総資産に対する長期負債の比率が前年度より減少していれば合格です。

GDの2018年度の長期負債比率は25.2%に対して、2019年度は18.45%のため合格です。

流動性の変化方向

流動比率(流動資産 / 流動負債)が前年度より増加していれば合格です。

GDの2018年度の流動比率は1.23に対して、2019年度は1.18のため不合格です。

株式数の変化方向

株式数が増加していなければ合格です。

GDの2018年度の発行株式数は299Milに対して、2019年度は291Milのため合格です。

運用効率 – 最大2pt

粗利益率の変化方向

粗利益率が増加していれば合格です。

GDの2018年度の粗利益率は18.55%に対して、2019年度は17.94%のため不合格です。

資産回転率の変化方向

資産回転率(売上高 / 期首資産)が増加していれば合格です。

GDの2018年度の資産回転率は0.90に対して、2019年度は0.83のため不合格です。

Fスコアの計算結果

私が計算した2019年度におけるGDのFスコアは4ptでした。内訳は収益性が2/4、資本構造が2/3、運用効率が0/2でした。

運用効率が低くなってしまう理由は軍需産業という特殊性ゆえ、厳しい制約が政府により課せられているためでしょう。

強い企業とされるためには8pt以上が必要であるため、残念ながら不合格という事になります。

自信あったのになぁ・・・。

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