「私のツイートが無断転載されました!」と騒ぐのは無知の証だからやめたほうがいい

2016年7月23日

お門違いな被害宣言は恥ずかしい

【拡散希望】○○に記事を無断転載されています. お手すきの方は通報にご協力下さい

とある日のTwitterのタイムラインに上記のようなツイートが流れてきました。どうやら自分のツイートがどこかにまとめられて記事にされたのが頭にきているようです。

これを見たときの感想は「はぁ?何言っちゃってんの?」です。

Twitterでは時折、公開アカウントでツイート投稿を繰り返すくせに外部への引用などを嫌う一派がいることに気が付かされます。このような人たちがどのような思考回路かはともかく、ツイートを引用されて怒っているのは全くのお門違いな怒りだと言えます。

どういった点がお門違いか簡単に解説します。

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Twitterは転載を認めている

まず、Twitterを利用して行った投稿に対する引用(転載)についてはTwitter社が認めています。

Twitterの利用規約には「ユーザーは、当社や他の利用者に対し、ご自身のツイートを世界中で閲覧可能とすることを承認することになります」と明記されており、投稿を行った瞬間から投稿を引用されることに対して許諾しているとみなされます。

知らなかったですか?なら、利用規約を読むまで利用を控えましょう。

Twitterは利用規約によって、投稿者本人以外であってもTwitterが提供するサービス、例えばツイート埋込機能などを介しての転載について認めており、全ての利用者はこの利用規約を承諾していることが利用条件となっています。

つまり自分のツイートがたとえ嫌いな人やウェブサイトによって行われていたとしても、それがTwitterのサービスを介して行われているならば文句を言う権利は無いということになります。承諾しているのだから当然ですよね。

著作権的にも問題ない

Twitterのルール上問題ないことが理解できたはずですが、お怒りの方には不幸ですが著作権法的にも引用は全く問題がありません

公益社団法人著作権情報センターが公開しているQ&Aを例に説明しますと、まず著作権法は何でもかんでも権利者を保護するものではなくて、著作物を一定の条件に合致していれば自由に利用可能であると定めています。

「私的使用のための複製」などが有名ですが、「引用」についても著作権を侵害しないと定められています。(著作権法第32条)

つまりお怒りの方が何をしているかというと、サービス利用規約と法律の両方から認められた行為に対して文句を言っているということです。これがお門違いと言わずに何を言うのかということが理解いただけたでしょうか。

通報の呼びかけは名誉毀損などリスクも

ただ文句をぶつくさ言っているだけなら「よく分かってないでサービスを利用したりしちゃう人なんだな」で済みますが、もし仮に「勝手に転載していて悪い奴だ!」などと騒いで通報を呼びかけてしまったら、最悪の場合は名誉毀損などで逆にトラブルを起こす側となる可能性があります。

何ら問題ない方法でサービスを利用している人に向かって、勝手に権利を侵害していると世間に主張していることになるのですから、どちらが悪者となるのかは一目瞭然です。

Twitter使うのをやめたほうが良い

「情報は発信したいが○○には見られたくない」なんて考え方をしたいのであれば、Twitterのようなオープンなサービスの利用を一切やめるべきです。Twitterに限らず引用行為は正当な権利ですから、誰にも引用されたくないのなら情報発信をやめましょう。

あなたが行っていることは、渋谷のハチ公前で拡声器を使って会話しているようなものだと理解しましょう。そのようなことをしておきながら、特定の誰かには聞かれたくなかったと騒いだところで、客観的に見ておかしいのは拡声器で私的な会話をしているあなたです。

怒っても良いパターンもある

当初想定よりも記事が拡散したことで、内容をよく読まれないままに「Twitterならどのような方法でも転載していい」といった免罪符として本記事が振りかざされるケースが発生しているようです。迷惑を被った方はごめんなさい。

簡潔に、無断転載されたと怒っていいパターンを記載します。

  • ツイート埋込機能などTwitterが提供するサービスを利用しない転載は不可。
  • 法律上の引用の定義を満たさない転載は不可。

転載について「お門違いな怒り」と「怒っていい」の2種類があると記事内で触れました。もう少しどういうことなのか掘り下げて説明しています。