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Twitterの規約改定における「共有」と「無断転載」について

Twitterの規約改定で何が変わるのか

どうも、僕です。

と言っても僕のことを知っている人はそうそういないし、実際に僕も僕を知っているという人には出会ったことがありません。なぜならいつもNetflixばかり見て家から出ないからです。

そんな僕のブログですが、密かに継続してアクセスのある記事が『「私のツイートが無断転載されました!」と騒ぐのは無知の証だからやめたほうがいい』という記事です。傲慢すぎるタイトルでごめんと言いたい。

今回、2017年10月2日よりTwitterのサービス利用規約改訂されるため、Twitterに関係した無断転載問題などについて、どうなるのかを書いてみたいと思います。

例によって本当にこの問題で悩んでいる人は、専門の弁護士を頼った方が絶対に良いので鵜呑みにしないように。(予防線

以前の規約との比較

Twitterが公開しているサービス利用規約の履歴によれば、記事執筆時点では2016年9月30日に有効となったものが最新版となっています。

大きく変更が確認できるのは「3. 本サービス上のコンテンツ」と「本規約の終了」にあたる部分。

「3. 本サービス上のコンテンツ」の変更点

この部分について、結論としては特に気にするような変更はない、です。

■現行規約

Twitterは他者の知的財産権を尊重しており、本サービスのユーザーも同様に他者の知的財産権を尊重されることを期待しています。当社は、予告なしで、当社独自の判断により、ユーザーに対して何らの責任を負うことなく、侵害の疑いがあるコンテンツを削除する権利を留保します。

■新規約

当社は、Twitterユーザー契約に違反しているコンテンツ(著作権もしくは商標の侵害、なりすまし、不法行為または嫌がらせ等)を削除する権利を留保します。

細かい改行や連絡先の記述方法を除けば、変更点として認識しておく必要がありそうな個所は上記の箇所となります。

抜き出してみると「ユーザーに対して何らの責任を負うことなく」という一文が削除されていることに気が付きますが、これによってユーザーにとってどうこうという問題が発生することは無いのではないかと思います。少なくとも大半のユーザーにとっては。

ところがTLを見ていると以前と変わっていない他の箇所を指して、「大きく変わった!問題あり!」といった反応をしてしまっているユーザーが少なくないようです。

他の箇所は元々と同じだからいまさら気にすんな!

「本規約の終了」の変更点

この部分について、結論としてはアカウントの停止や削除の理由が追加された、です。

■現行規約(一部改行編集)

当社は、
(i)ユーザーが本規約またはTwitterルールに違反している、
(ii)ユーザーが当社にリスクまたは法的責任の可能性をもたらす、
(iii)ユーザーの長期的不活動によりアカウントの削除が必要となった、
または(iv)当社によるユーザーへの本サービスの提供が商業的に困難となった(ただし、これらに限定されません)
と、当社が合理的に確信した場合、理由の如何を問わず、または理由なく、いつでもユーザーのアカウントを一時停止もしくは削除するか、本サービスの全部または一部の提供を終了することができます。

■新規約(一部改行編集)

当社は、
(i)ユーザーが本規約またはTwitterルールに違反している、
(ii)ユーザーが当社にリスクまたは法的責任の可能性をもたらす、
(iii)不法行為によりユーザーのアカウントの削除が必要となった
(iv)ユーザーの長期的不活動によりアカウントの削除が必要となった、
または(v)当社によるユーザーへの本サービスの提供が商業的に困難となった(ただし、これらに限定されません)
と、当社が合理的に確信した場合、理由の如何を問わず、または理由なく、いつでもユーザーのアカウントを一時停止もしくは削除するか、本サービスの全部または一部の提供を終了することができます。

こちらの変更箇所についても、至極妥当なものとなっている印象です。

「なんで不法行為でアカウントが削除されるんだ!」なんていう人はいないでしょうし。

無断転載とかその辺の変化は?

変化はないです!やっぱり「無断~」とか言ってる人は変なままということ。

いつまでも「無断転載ガー」と主張する人が減らない理由には、Twitterの定める利用規約をよく理解しないまま利用しているユーザーが多いからではないかと思います。TwitterはユーザーがTwitterを通じて投稿するコンテンツについては以下のように規約で求めています。

  • 「本サービスを利用できるのは、Twitterと拘束力のある契約を締結することに同意」した人。
  • 「本サービスの利用および自身が提供するコンテンツに対して責任を負」うこと。
  • 投稿内容は「他の人たちと共有して差し支えのないものに限定」すること。

ここで誤解されがちなのが「共有」についてでしょうか。

Twitterは共有を許可している

ある人によれば全ての権利をTwitterに移譲することになる、と考えてしまう場合があるようですが、もちろんそんなことはありません。利用規約にもしっかりと明記されています。

ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介して自ら送信、投稿または表示するあらゆるコンテンツに対する権利を留保するものとします。ユーザーのコンテンツはユーザーのものです。すなわち、ユーザーのコンテンツ(ユーザーの写真および動画もその一部です)の所有権はユーザーにあります。

しかし、続いてTwitterではこうも書いています。ここの理解の不一致が無断転載問題なるものを呼び起こしているのではないでしょうか。

このライセンスによって、ユーザーは、当社や他の利用者に対し、ご自身のツイートを世界中で閲覧可能とすることを承認することになります。(中略)

コンテンツを他の媒体やサービスで配給、放送、配信、プロモーションまたは公表することを目的として、その他の企業、組織または個人に提供する権利が含まれていることに同意するものとします。ユーザーが本サービスを介して送信、投稿、送信またはそれ以外で閲覧可能としたコンテンツに関して、Twitter、またはその他の企業、組織もしくは個人は、ユーザーに報酬を支払うことなく、当該コンテンツを上記のように追加的に使用できます。

これはどういうことかというと、ユーザーは自身が投稿したコンテンツについて著作権などの諸々の権利は保持したままですが、Twitterが自社サービスとしてTwitter自身もしくは他の利用者が利用することを許諾しているとみなす、ということです。

「他の利用者が利用する」というのがどういう場面を指しているかというと、代表的なものでは『埋め込みシングルツイート』機能でしょうか。

例えば「埋め込みシングルツイート」機能

例えば上記はNational Geographicの投稿を埋め込みシングルツイート機能を利用しているものです。

この時、僕はこのツイートに含まれている写真を例えば写真集として勝手に発売したりといった、著作権を持っているかのように利用することは出来ませんが、ツイートを埋め込み表示することは出来ます。

これはなぜかというと、利用規約にあるようにTwitterが保持する「コンテンツを他の媒体やサービスで配給」することを「その他の企業、組織または個人に提供する権利が含まれている」からです。

そして僕はTwitterが提供する埋め込みシングルツイートという機能を介して追加的に使用していることになります。

残念ながら、現在のTwitterユーザーの中には体感ですが少なくない割合でこのことを理解できていないように感じます。

このほか日本の法律として認めている引用などについても知っておく必要がありますが、通常想定されるだろう利用方法においては埋め込みシングルツイートを利用している限り問題はないでしょう。

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